卒業生に会いに行こう!教えて!溶融亜鉛メッキ加工って、どんな仕事?

溶融亜鉛メッキ加工の現場
苦手な対人関係を高校時代に克服。今はチームプレイで仕事してます!

教えてくれた卒業生は…
鈴木 和斗さん
都立六郷工科高校 普通科(定時制) 2017年度卒業
日東亜鉛 株式会社

ねぶた製作を通じて人見知りを克服

子どもの頃からコミュニケーションを取るのが苦手だったんです。六郷工科高校に入学してからも対人関係に不安がありましたが、アットホームなクラスだったので、少しずつ馴染めるようになりました。

高校時代の思い出は、なんといっても“ねぶた製作”。本場・青森から来た講師の方に絵付けを教わるなど、本格的なんです。半年かけて複数人で1つのねぶたをつくり、完成したときにはみんなで喜び合いました。

僕は、このねぶた製作を通して、人との接し方やチームプレイを学びました。それまで抱いていたコミュニケーションに対する苦手意識も、ねぶた製作が終わる頃にはだいぶなくなっていました。

六郷工科高校の生徒たちがつくったねぶた

剥がれないメッキで鉄をサビから守っています!

日東亜鉛は立体駐車場に使われる鉄骨、水道やガスなどの鋼管、鉄製階段など、大型の金属の部材を錆びないようにメッキ加工する会社です。「メッキが剥がれる」とよく言いますが、当社で行う「溶融亜鉛メッキ」は電気メッキや塗装と違い、簡単に剥がれず、加工した部材を数十年、サビから守ります。

なぜ、剥がれにくいかというと、約450度で溶かした亜鉛でメッキをするので、鉄と亜鉛が強く結合するためです。亜鉛を溶かしているメッキ釜は一番大きなもので長さ12.5m、幅2m、深さ3mあり、そこに部材を浸たして加工します。つまり、扱う部材もそのくらい大きな物なので、工場内ではクレーンを使って運ぶんです。クレーンに吊るすための番線(太い針金)を部材に結びつけたり、次の工程で効率よく作業しやすいように部材をパレットにまとめたりするのが僕が担当する前処理班の仕事になります。

前処理は短時間にどれだけ部材をまとめられるかといったスピードと同時に、崩れれば大きな事故につながるので、安全面にも気をつけなくてはいけません。しかも、番線の結ぶ位置によって、メッキ釜への浸し方が変わるなど、仕上がりにも影響します。立体の大きなパズルを組み立てているみたいで、頭も体も使うので大変ですね。

みんなで1つの製品をつくる楽しさ

さっき、高校時代のねぶたの話をしましたが、六郷工科高校では自分たちで制作したねぶたを学校主催の「六郷ねぶた祭り」で運行させて、町中を練り歩くんです。僕が先頭になってねぶたを担いだときは、めちゃくちゃ楽しかったです。

この行事には他校や商店街の方たちも参加するので、とにかくにぎやか。コミュニケーションに関する学びがたくさんありました。

実は、日東亜鉛に就職した理由はチームプレイを重視していると知ったから。扱う部材は重くて大きいので、どの工程も一人で行うことができません。だから、この仕事はチームプレイが大切なんです。

もともと対人関係が苦手だったけれど、高校生活を通じて、人と交流することの楽しさや大切さを学んだことで、一人でコツコツとやる仕事ではなく、みんなで1つの製品をつくる、そんな仕事がしたくてこの会社を選びました。そういう意味でも、六郷工科高校で学べたことに感謝しています。

今はクレーンの免許取得を目指して勉強中。いつかは作業長のような役職が持てるように頑張っています!

番線を結びつけた部材をクレーンに吊るすところ

日東亜鉛株式会社

〈vol.8 秋号(2019年10月発行)より〉

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