今回は特別編♪ワクワクさんこと久保田雅人さんと工作をして遊んじゃいました〜

〈vol.13 春号(2021年4月発行)より〉

ロボットSIerをはじめ、モノづくりの仕事はワクワクするんだということを世の中に伝えるYouTuberあまのっち。そんなあまのっちが中心となって、3月20日にフェスを開催しちゃいました〜。オンラインでの開催だったのですが、とっても豪華な出演者とともに盛り上がったのであります。え?どれだけ豪華かって?そりゃ〜豪華ですよ。だって、ワクワクさんでお馴染み、久保田雅人さんの登場ですもの!!

あの工作コーナー、やっちゃいました!
 というわけで、3月20日に行われた製造業オンラインフェスの目玉企画として、こんなことをやってしまいました〜。題して、「ワクワクさんこと久保田雅人のロボット作って遊んでみた❗️」。
 モノづくりのワクワク感を誰よりも伝えられるのはこの方しかいない❗️ということで、久保田さんとともに、ロボットSIerでもあるあまのっちが、ロボットの工作をして遊んじゃおうというこの企画。まずは久保田さんに教わりながら、みんなでロボットづくりです♪
 で、久保田さんの工作といえば、最後はやっぱりゲームですよね〜。チョイス!編集長も加わり、誰が先にゴールするか、勝負です❗️

ロボットのプロから見た工作ロボットのスゴさとは?
 さて、ここからはスペシャル座談会をお届けします♪まずはあまのっちに、先ほどのロボットのスゴさなんかを聞いちゃってみちゃったり。
「あれは秀逸❗️ティッシュ箱の取り出し口のビニールが足のサスペンションの役割をしているんです。だから、衝撃が吸収され、なめらかに歩くんです❗️」
 え〜っと。実は、軽い気持ちで質問したのに、予想以上に本格的な回答にビックリ(笑)。久保田さんも「サスペンションなんて考えたことなかったなぁ」とやっぱりビックリしておりましたw

プラモはみんなが通る道?
 ところで、2人がモノづくりにハマったきっかけは❓
あまのっち(以下、あ)「僕は小さい頃から車やバイクが好きで、タミヤのプラモデルにハマっていました」
久保田さん(以下、久)「プラモは僕もやりましたねぇ。組み立てる面白さもあるけど、自分でアイデアを考え、改造して、新しいモノが生み出せると、モノづくりって楽しくなりますよね」
 新しいモノを生み出すといえば、あまのっちはロボットSIer。従来にない生産システムを数多く生み出しています。
「今、製造業ではいろいろな工程を自動化しようという流れが起きています。その際に最適な自動化システムを提案し、構築するのが僕らの仕事。今まで手作業だった工程を自動化するのは、従来にない新しいシステムをつくり出すことなので、それが実現できると楽しいですね」

モノづくりの仕事の魅力とは?
 ところで、モノづくりが仕事になるのって楽しいの❓
久「遊びと仕事は違うからね。つらくなるときはありますよ。考えていたことをテレビでやったら、全然面白くなかったこともいっぱいあります。でも、もう一回やってみようと思ったら、気持ちを高めて、チャレンジするといいと思います。自分が面白いと思わないと相手にも面白さは伝わりませんから」
あ「モノづくりの仕事って、形に残るモノを生み出せる楽しさが1つ。そして、それがお客様に利益をもたらし、喜ばれる楽しさが1つ。2つも喜びがあるところに素晴らしさがあると思います」
久「誰かに喜ばれる仕事というのはいいですよね。工作教室を行っていると、直接、喜びの声を聞くことがありますが、僕は親子で楽しい思い出をつくって欲しいと思っています。だから、きれいにつくれなくてもいい。失敗したっていいと思っているんです」

ティッシュ箱の取り出し口のビニールの存在に気づいた瞬間のあまのっち

久保田さんは工作をする際、カメラなどの位置をチェックし、どんな角度で見せれば、つくり方を分かりやすく伝えられるかを考えているという

えっ、久保田さん、あいつのことが腹立つって!?
 そうかぁ、失敗してもいいんですね。
あ「ライト兄弟だってチャレンジして成功したから名前が残ってるんです。あれ、飛行機が飛べていなかったら、ただの飛べなかった兄弟ですから(笑)」
久「失敗も経験ですからね。変な話、ノーベル賞を取る人はいっぱい失敗した人だと思います」
あ「ただ、最近は製造業でもDX(デジタルトランスフォーメーション=デジタル技術により産業構造を変化させること)が大切だと言われていて、そうした技術を活用することで、リアルなモノづくりをする前にシミュレーションをして失敗のリスクを減らすこともできるんです。だから、よりチャレンジしやすい時代になってきているんです」
 失敗といえば、「ワクワクさん」ってゴロリくんとゲームをやって、しょっちゅう負けていたような…。
「あいつ、うまいんだ。腹立つくらい(笑)。あのシーンは台本がなくて真剣勝負なんです。だから、ウケたんです。変にシナリオをつくって演じても、子どもは嘘を見抜くから面白くなくなっちゃう。だから、真剣勝負というのがいいんですよね」
 なるほど、真剣勝負が大切。今だからこその秘話、聞けちゃいました♪

必ずそういう時代がやって来る
 この1年間はみんなコロナ禍で大変でした。
久「大変だけど、若い人には一つの思い出になるような気持ちでいて欲しいな。『昔、コロナって騒ぎがあったね』という時代は必ず来るから」
あ「僕も商談や出張がなくなり大変だったけど、代わりにYouTubeを始めることができた。ピンチをチャンスに変えるタイミングでもあると思います」
久「必ず君たちの時代が来るのだから、前向きにいろんなチャレンジをして欲しいと思います。もう、おとっつぁんはムリだ〜。だって、ペイペイだって、どっかのパンダの名前かと思ったもん(笑)」
 ズコ〜。というワケで、今回は久保田さんと工作で遊びつつ、モノづくり談義で盛り上がったのでした〜。ああ、楽しかった♪

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久保田 雅人(くぼた・まさと) 1961年生まれ。NHK 教育テレビの工作番組『つくってあそぼ』に「ワクワクさん」役として23 年間出演。番組終了後は全国各地で工作イベント活動を続け、世代を問わず好評を博している

あまのっちのプロフィール 本名は天野眞也さん。FAプロダクツ代表取締役会長の他、ファクトリービルダーの共同事業体「Team Cross FA」のプロデュース統括などを務める