センキョ割とコラボ★第一回 えっ、投票するとトクしちゃう!?

選挙割協会 代表理事 佐藤章太郎さん

 選挙で投票したらラーメン屋さんで玉子が無料になったり、化粧品屋さんで割引してもらえたり、そんなサービスがあるコト、知っていますか?企画しているのは「選挙割協会」。10年前から活動を始め、今では全国2000店舗以上でサービスが受けられるのだとか。そこで選挙の楽しみ方を選挙割協会・代表理事の佐藤章太郎さんに聞きました!

選挙をお祭みたいに楽しみたい!

ーーセンキョ割って、どんな取り組み?
 選挙に行ったらちょっとお得になる、それがセンキョ割です。具体的には投票所でもらえる投票済証明書をセンキョ割に参加している店舗で見せると割引サービスなどが受けられるというもの。チェーン店のコーヒー屋さんやラーメン屋さん、ファッションブランドのショップ、あるいは商店街規模で実施している例もあります。

ーーどうして始めたのでしょうか?
 「投票するなら政治について勉強しろ!」みたいな説教くさい雰囲気がイヤだったんです。それよりも選挙が夏祭りみたいに楽しめたり、クリスマスやお正月のバーゲンみたいにおトクなことがあったりすると参加しやすくなるし、参加すれば、この人に投票して「よかった」「ダメだった」と感じられるようになります。学ぶ意欲はそういう体験をしてからのほうが、より芽生えるんじゃないかと考えました。

レジ袋有料も成人年齢18歳も政治で決めたこと

ー選挙に行ったほうがいい理由を教えてください。
 政治ってルールをつくるものです。例えば、レジ袋が有料になったのも、今年から成人の年齢が18歳に引き下げられたのも政治が決めたことです。成人年齢が引き下げられ、携帯電話の契約が自分でできるようになったのはいいことかもしれません。でも、自分で契約できるということは、それだけ責任が増え、もしかすると契約時に詐欺に巻き込まれることもあるかもしれません。
 そうしたルールが自分の知らないところで決まり、それに従わなくちゃいけないって、イヤじゃないですか?中には自分や友だち、家族が損をするルールが決まることもあります。だけど、選挙に参加していれば、自分の思いとは違うルールが決まっても納得できるかもしれません。政治で大事なことはなるべく多くの人が納得できるルールをつくることです。それを実現するには多くの人が参加したほうがいいと思っています。

ーー選挙に行かないと、どんなことが起こりますか?
 政治家って投票する人の意見を大切にするんです。子どものために何かをしたいと強く思っても、神様ではないから全員の声に耳を傾けることはできないし、投票する人が大人や高齢者ばかりだったら、どうしてもそちらを優先してしまうでしょう。だから、若い人たちが選挙に行くようになったら、若い人たちにとって暮らしが良くなるルールづくりが行われやすくなると思います。

投票先の選び方は「マシ」が基準??

ーー投票先を決める際にはどういうところから情報を得ればいいでしょうか?
 幅広く接することが肝心です。ネットのニュースでこんなことを言っていたから、「この人いいな」と決めるのではなく、この人を悪く言っているメディアもあるかもしれないと思って検索をしてみたり。テレビでも新聞でもネットでも、いろんな角度から見てみるのがいいと思います。マスコミを信じればいいわけでもないし、ネットを信じればいいというのも違う。総合的に判断をする癖をつけるといいと思います。

ーー投票先はどうやって決めればいいですか?
 「マシな候補者や政党はどこだろう?」という基準で選ぶといいと思います。「この人、最高!」と思っても、何もかも自分と同じ意見の人はいませんし、いろいろな人の意見があって政治は成り立っています。だから、本当に自分にとっての「最高なこと」には、なかなかなりません。そもそも民主主義自体が「このほうがマシだろう」ということでルールを決める制度で、完璧ではありません。なので、投票する際には「マシ」ということを念頭に置くといいと思います。
 センキョ割のサービスをやっているお店はサイトから検索できるので、選挙権のある方は投票済証明書をもらって選挙を楽しんでくださいね!

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