店舗内装大工「アーク・メイカー」の職人さんたちが働くって何かをトコトン考えてみた

File2 世の中には楽しいコトがたくさんあった!

陰キャなのに接客の仕事をして、今は大工?
ーー女性の大工さんって珍しいのでは?
 増えてはいますが、少ないですね。現場にはいろんな人がいて、仕事ができる人ほど、男女で区別することなく、結果で評価してくれます。だから、しっかり結果を出すようにいつも心がけています。
ーーどうして建築の世界に?
 学校の授業では「図工」や「技術」の時間が好きだったんです。でも、それがどんな仕事につながるのか、高校生の頃にはピンときていませんでした。ただ、経済的に自立するにはどんな職業に就けばいいだろうかと考えて、バイトで貯めたお金で高校卒業後、建築の専門学校に進学しました。
ーーそこから建築の世界に入ったんですね。
 いいえ、違うんです。両親が飲食業を営んでいた関係で、しばらくは飲食店で働いていました。私自身はもともと陰キャで、学校では誰とも喋らなかったので、接客の仕事は向かないと思っていました。でも、働いてみると楽しいことがたくさんあって、なんでも経験が大事だなと思いました。飲食業界での経験はコミュニケーション能力を磨いたり、視野を広げられたり、とても貴重な時間でした。
ーーどうしてそこから大工さんに?
 収入面のこともありますし、モノづくりへの興味が捨てきれなくて、アーク・メイカーに入社しました。専門学校では図面やCADの勉強をしていたのですが、現場経験がないのに図面を引けるだけで建築のことがわかっていると言えるのかなと、ずっと疑問に思っていました。そんなこともあり、大工さんに。

世の中はもっと広い!
ーー将来の夢は?
 金持ちになる(笑)。ゆくゆくは建築事務所でデザイナーなどとして働きたいという希望もありますし、飲食店の経営をしてみたいという思いもあります。今の社長もそんな私のことを応援してくれています。ただ、入社してまだ2年も経っていないので、もっと現場のことを学びたいという思いが今は強いですね。
ーー現役の高校生に伝えたいことは?
 私はイジメを受けていたこともあって、高校生の頃はいろんなことに悩み、いろんなことを考えていたのですが、社会に出てから答えが見つかることのほうが圧倒的に多かったです。学校は小さな世界で世の中はもっと広いんだと、今はそう感じます。
 だから、バイトとかインターンとか何でもいいので、学校の外の世界にたくさん触れると、より楽しい人生が送れると思います。それに世の中には学校では味わえない楽しいコトがいっぱいありますよ!

株式会社アーク・メイカー
都内に家具の自社工場を持つ店舗内装大工の会社。新装店舗、内装・外装、建具修理なんでも対応できるスゴ腕集団。
<本社>
東京都北区岸町2-4-7 サザンカンフォート1F
Tel:03-6314-1546